秋の食材なぞなぞ8(未完成)

英名: Carrot

和名・別名: 人参、ニンジン、胡蘿蔔(こらふ)


にんじんはアフガニスタンが原産と言われ、シルクロードを通って世界中へ広がりました。日本へは16世紀に中国を経て「東洋系」が、19世紀にはヨーロッパから「西洋系」が伝わりました。現在スーパーでよく見かける「五寸にんじん」は西洋系ですが、おせち料理でおなじみの赤色が濃い「金時にんじん」は東洋系の代表格です。ほかにも、黄色や紫色のカラーにんじん、可愛らしいミニキャロットなど、様々な品種が栽培されています。
にんじん可食部100g当たりの食品成分表成分(単位)     にんじん / 根 / 皮つき / 生     にんじん / 根 / 皮なし / 生エネルギー (kcal)     35     33水分 (g)     89.4     89.6たんぱく質 (g)     0.8     0.7脂質 (g)     0.1     0.1炭水化物 (g)     9.3     8.7食物繊維 (g)     2.9     2.8食塩相当量 (g)     0.0     0.0※日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年 より
にんじんの栄養成分についてにんじんの代表的な栄養素といえば、なんといっても「β-カロテン」です!β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持し、免疫力をサポートしてくれます。強い抗酸化作用があり、アンチエイジングにも効果的です。実はこのβ-カロテン、皮のすぐ下の部分に最も多く含まれています。そのため、よく洗って皮ごと食べるか、なるべく薄くむくのが栄養を逃さないコツです。
にんじんの選び方オレンジ色が濃く、鮮やかでツヤがある
表面がなめらかで、ひげ根が少ない
軸(上の切り口)の芯が小さい(芯が太いものは、育ちすぎて中まで硬くなっているサインです)
にんじんの保存方法水気に弱いので、表面の水分をしっかり拭き取ります。
ペーパータオルや新聞紙で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
※畑で育った環境と同じように「立てて」保存すると長持ちします。
表面が黒ずんだり、白いヒゲが出てきたら食べられる?表面の黒ずみは酸化や乾燥によるものが多く、その部分を厚めにむけば食べられます(※ただし、溶けてドロドロしていたり異臭がする場合は処分してください)。また、冷蔵庫の中で白いヒゲ(根)が生えてくることがあります。これはにんじんが成長しようとしている証拠!食べても問題ありませんが、栄養や水分がヒゲに奪われて味や食感が落ちてしまうため、早めに使い切りましょう。
相性抜群!にんじんと油の深い仲♪β-カロテンは「脂溶性」のビタミン。つまり、油に溶けやすい性質を持っています。そのため、生のまま食べるよりも、油で炒めたり、オイル入りのドレッシングで和えたりする方が、体内への吸収率がグンとアップします!また、にんじんにはビタミンCを壊す酵素が含まれていますが、加熱するか、お酢やレモン汁などの「酸」を加えることでその働きを抑えることができます。
「人参」という名前の由来もともと「人参」という言葉は、漢方薬で有名な「オタネニンジン(高麗人参)」のことを指していました。オタネニンジンは根の形が人間の姿に似ていることから、その名がつきました。その後、江戸時代に今のにんじんが日本に伝わってきた際、根の形がオタネニンジンに似ていたため「セリ科の人参(せりにんじん)」と呼ばれ、それがいつしか単に「にんじん」と呼ばれるようになったのです。植物の分類上は、オタネニンジン(ウコギ科)と普段私たちが食べるにんじん(セリ科)は全くの別物なんですよ。

参考文献

  • 『日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年』(文部科学省)
    • 成分値の引用元として、必ず記載しておきたい基本の資料です。
  • 『からだにおいしい野菜の便利帳』(板木利隆 監修 / 高橋書店)
    • 野菜の選び方や保存方法、伝来の歴史などの豆知識の裏付けとして広く使われている一冊です。
  • 『一生役立つ きちんとわかる栄養学』(飯田薫子・寺本あい 監修 / 西東社)
    • β-カロテンの吸収率や、脂溶性ビタミンの特徴など、栄養学的なメカニズムを分かりやすく解説する際の参考になります。

参考サイト

  • 農林水産省 ホームページ
    • 「野菜のページ」や広報誌「aff(あふ)」のバックナンバーなどで、にんじんの歴史、品種、統計などの詳しい解説が確認できます。
  • 独立行政法人 農畜産業振興機構(ALIC)
    • サイト内の「野菜ブック」や「今月の野菜」コーナーに、にんじんの生育から栄養成分、選び方、保存方法まで、専門的なデータが豊富にまとまっています。
  • 厚生労働省「e-ヘルスネット」
    • カロテンやビタミンAの体内での働き、抗酸化作用について、正確な健康情報の裏付けとして活用できる公的なサイトです。