夏の食材なぞなぞ4

【答え】

そそそそ

→4つの「そ」→4・そ

しそ、が正解です♬

英名:Perilla

和名・別名:紫蘇


薬味として、彩りとして、日本の食文化には

欠かせない存在ですね。

「しそ」と「大葉(おおば)」、この2つの違いをご存じ

でしょうか? 実は、この2つは基本的に同じ植物

指しますが、厳密に言うと少し異なります。

しそ: シソ科シソ属の植物全体の名前。

   青じそ、赤しそ、花しそなど、多くの品種を含む。

大葉: 主に青じその葉っぱを指す呼び方。

   市場で使われることが多い流通名・商品名。

例えるなら、「野菜」という大きな括りの中に「トマト」

や「ナス」があるように、「しそ」という大きな括りの中に

「大葉(青じその葉)」や「赤しそ」や「えごま」がある、

という意味なのです。


■しその可食部100g当たりの食品成分表

しそ/葉/生
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
食物繊維
炭水化物
食塩相当量
3486.73.90.17.37.50

日本食品標準成分表2025(八訂)増補2023年


■しそ(青じそ)の栄養成分について

小さな葉っぱに、ぎゅっと詰まった栄養は、私たちの

健康を力強くサポートしてくれます。

注目したいのは鮮やかな緑色のもとであるβ-カロテン

体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持

視力の維持に役立ちます。また、強い抗酸化作用があり、

細胞の老化を防ぐ効果も期待できます。

次に、しそ特有の爽やかな香りの成分であるペリルアル

デヒド。これは、食欲増進効果があるだけでなく、胃腸の

働きを整えたり、防腐作用も期待できる優れもの。

刺身や肉に、しそが添えられているのは、単なる彩り

だけでなく、殺菌効果を期待してのこと。

さらに、しそはカルウム食物繊維も豊富に含んで

います。カルシウムは骨や歯を丈夫にし、鉄は貧血予防に、

食物繊維は腸内環境を整えるのに役立ちます。

小さいながらも頼りになる栄養の宝箱ですね。

■しその選び方

  • 葉の色が鮮やかで濃い緑色をしている
  • 葉にハリがあり、ピンとしている
  • 葉が縮れている
  • 香りがしっかりとしている

■しその保存方法

  • 湿らせたキッチンペーパーで包み、保存袋に入れ野菜室で保存
  • 洗って水分を拭きとった葉を数枚、ラップで包み冷凍保存

■しその「蘇」の文字の意味

「よみがえる」という意味を持つ「蘇」の字が使われ

ているのは、しそが持つ薬効成分への期待の表れ

と言われています。

その昔、食中毒で意識不明になった人が、しそを

食べて回復したという逸話から、この漢字が当て

られたという説もあるほど。

昔の人にとって命を救うほどの力を持つ存在だった

のかもしれませんね。

また、葉だけでなく若い芽や花穂、未熟な実も

利用されます。

5~6月に出回る赤じそにはアントシアニン色素の

シソニンが含まれていて、アレルギー症状の緩和作用

が期待されています。

脇役っぽい野菜ですが、秘めたるパワーは凄い✨

ぜひ、残さず、美味しく召し上がって下さいね。


■おすすめレシピ

①🍙かんたん♪青じそジュース

【レシピ】の【夏レシピ】をご覧ください😊

🍙大葉としらすのおむすび

【レシピ】の【おむすびレシピ】をご覧ください😊


■参考文献・サイト

『からだのための食材大全』 NHK出版

・公益社団法人 日本薬学会HP「シソ」

・まごころケア食「食中毒予防効果がある大葉」

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