冬の食材なぞなぞ2

【答え】

「さば」が正解です

♬英名 Mackerel
和名  鯖

サバは日本近海で多く獲れる魚で、入手しやすいこともあってか、古くから食されてきた歴史があり、日本の食文化に深く根付いている大衆魚です。

一般的にサバと呼ばれているのは、マサバとゴマサバです。

ゴマサバはマサバよりもやや小ぶりで腹部が体側にある斑点が名前の由来。さば節の原料や、福岡の郷土料理に使われています。

マサバは秋から冬が旬、ゴマサバは夏が旬です。

安価なものや加工品は、ほとんどが外国産の太平洋サバ(通称ノルウェーサバ)です。

「サバの生き腐れ」というほど傷みやすい魚ですが、塩漬けや燻製として保存方法が確立されいて、冷凍や缶詰が多数販売もされているため、長期保存、下処理なし、と手軽に料理に使える魚でもあります。

■サバ可食部100g当たりの食品成分表

まさば/生
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
炭水化物
食物繊維
食塩相当量
21162.120.616.80.300.3
たいへいようさば/生
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
炭水化物
食物繊維
食塩相当量
295
54.5
17.2
26.8
0.4
0
0.3
さば/缶詰/水煮
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
炭水化物
食物繊維
食塩相当量
174
66.0
20.9
10.7
0.2
0
0.9
さば/缶詰/味噌
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
炭水化物
食物繊維
食塩相当量
21061.016.313.96.601.1

日本食品標準成分表2025(八訂)増補2023年


■サバの注目の栄養成分 

★DHA(ドコサヘキサエン酸)

脂質の多価不飽和脂肪酸の一種。

脳を活性化させ、記憶力と知能指数アップや認知症の予防・改善に効果が期待されています。

★EPA(エイコサペンタエン酸)

脂質の多価不飽和脂肪酸の一種。

血管や血液など循環器系の健康維持に重要な栄養素。血栓を防ぎ脂質異常症を予防、動脈

硬化や脳梗塞から身体を守る働きがあります。

★たんぱく質

筋肉の合成や修復に不可欠な栄養素です。

成長期の子どもや、筋肉量の低下が気になる方におすすめです。

★ビタミンD

カルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫にする働きがあります。

骨粗鬆症予防に効果的です。

★鉄分

赤血球を作るために必要な栄養素です。

貧血予防に効果的です。


■選び方
・丸く太っていて大きいもの

・目が澄んで盛り上がっているもの

・身がプヨプヨしているものは古い


■保存方法
・切り身はペーパータオルに包んでからラップをし、冷蔵・冷凍保存する


■「サバを読む」の意味
サバは鮮度が落ちるのが早く、時間がたつと身が傷んでしまいます。「サバの生き腐れ」といわれるほどです。そのため魚市場では、サバの数を数える際に、急いで数えたり、数を誤魔化したりすることがあったと考えられています。

このような状況から、「サバを読む」という言葉が生まれ、数え間違いや数をごまかすことを意味するようになったと考えられています。

また群れをなして行動する魚でもあるため、数えにくい、という意味もあるようです。


サバ、みなさんはどの食べ方が好きですか?

生も良いですが、やはり塩焼きや、味噌煮に軍配が上がりそうですね。


■おすすめレシピ

🍙サバ缶deバーニャカウダ風

【おむすび旬レシピ】の【冬の食材たち】をご覧ください😊


■参考文献・サイト

『からだのための食材大全』 NHK出版

『からだにおいしい魚の便利帳』 高橋書店

・食品成分データベース 文部科学省  


コラム担当:瀧

レシピ担当:瀧