秋の食材なぞなぞ 1

【答え】

小さい「が」

→小・が

→しょう・が

答えはしょうがです♬

英名: Ginger

和名・別名:ショウガ 生姜


今回は「しょうが」のご紹介です!

こちらは採れたての新生姜です。

撮影:原田

こちらは、ひねしょうが

こちらは、葉しょうが

ひねしょうがは、根しょうがともいい、はじめに植え付ける

しょうがで、そこから育って新しく出てきたのが新しょうがです。

新しょうがは、夏から秋にかけて出回ります。

瑞々しく辛みも弱く、生食や甘酢漬けなどで楽しめます。

ひねしょうがは、水分が抜けているため、辛みも薬効成分も

多くなります。生で薬味として、炒め物の香り付けなどと、

幅広く料理に使えるのは大きな魅力ですね。


■葉しょうが/しょうが/新しょうが 可食部100g当たりの食品成分表

葉しょうが/根茎/生
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
食物繊維
炭水化物
食塩相当量
9
96.3
0.5
0.2
1
2.1
0
しょうが/根茎/皮なし/生
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
食物繊維
炭水化物
食塩相当量
28
91.0
0.9
0.
2.1
6.6
0
新しょうが/根茎/生
エネルギー
kcal
水分
たんぱく質
脂質
食物繊維
炭水化物
食塩相当量
10
96.0
0.3
0.3
2.7
0

日本食品標準成分表2025(八訂)増補2023年


■しょうがの栄養価

ビタミンやミネラルはごく少量含むだけなので、栄養価は

期待ができませんが、薬効成分が多い食材です。

特有の爽やかな辛みはジンゲロールという薬効成分。

生のしょうがに含まれるジンゲロールは、乾燥や加熱に

より、ショウガオールに変化します。

いずれも、血行促進作用があり、冷え性改善、代謝

向上などの効果があります。

また体温を上昇させる働きがあるため、免疫力アップ

にも繋がります。殺菌力も高い食材です。

香り成分のジンギベレンには、胃腸の機能を高める

作用があるとされ、漢方では下痢止めや解毒剤と

しても使われます。独特の香りは胃液の分泌を促し

食欲もアップしてくれます。


■美味しいしょうが(ひねしょうが)の選び方と保存方法

 ★選び方

・実が固くしまっている

・全体がふっくらしていて、丸みがある

・表面が乾きすぎていない

・筋が等間隔にある

★保存方法  

・乾燥すると繊維が固くなるので濡らした新聞紙に

包んで野菜室で保存

・すりおろして冷凍すると長期保存が可能


■しょうがを美味しく調理するコツ  

・皮の周りに有効成分があるためむきすぎない

・繊維にそって切ると薄くきれいに切れる

・おろししょうがは包丁でたたくと口当たりがよくなる


■ジンゲロールとショウガオール

加熱したり、乾燥させたしょうがに含まれるショウガ

オール胃腸を刺激するので、内臓の動きが活発に

なります。

生のしょうがを食べると、身体の末梢から温まり、

加熱や乾燥をしたしょうがを食べると、身体の中心

からぽかぽか温まります。

冷え性の改善には、加熱や乾燥したしょうががより

効果的と考えられます。

ただし、刺激が強いので、食べ過ぎにはくれぐれも

ご注意ください。

■おすすめレシピ

🍙原田さんちの新しょうがの佃煮

【レシピ】の【秋レシピ】をご覧ください😊


■参考文献・サイト

『からだのための食材大全』 NHK出版

『旬の野菜の栄養事典』 エクスナレッジ

『からだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店

コラム担当:

レシピ担当:原田