【答え】
ある、の言葉には全部、『いも』の2文字がつきます!
里いも、山いも、長いも!
今回は「里いも」のご紹介です。
英名:taro 和名:里芋
★里芋の品種
里芋という名前は、山で採れる「山芋(自然薯)」に対して、
「村(里)で栽培されるから里芋」として、呼ばれるようになった
といわれています。
親芋を囲むように子芋、孫芋が育つため、子孫繁栄の象徴ともされていて
縁起がいい食材として正月料理の定番食材となっています。
里芋は貯蔵性も良いので1年中出回っていますが、秋から冬にかけて
とってもおいしい里芋が食べられますよ。
里芋は食用となる部分で分けると、4種類あります。
【親芋】 たけのこ芋
【子芋】 土垂(どだれ) 石川早生(いしかわわせ) えびいも セレベス
【親芋・子芋】 八つ頭
【葉柄】 いもがら(ずいき) はす芋
■さといも可食部100g当たりの食品成分表
■さといもの栄養価
いも類の中ではエネルギーが低く、カリウムを多く含みます。
独特のぬめりはムチンとガラクタンという水溶性食物繊維です。
ムチンは胃の粘膜を保護して胃腸の機能を高めます。
ガラクタンは腸の働きを活発にし、血糖値やコレストロール値の
上昇を抑制する効果があります。
■美味しいさといもの選び方と保存方法
★選び方
・ふっくらと丸み・重量感がある
・縞模様がくっきりと等間隔(うまく成長してる)にある
・泥つきは、乾燥を防いでくれるので保存性がよい
・皮むきのものは、白くてツヤがあるものがよい
★保存方法
・寒さと乾燥に弱いので、新聞紙に包んで冷暗所に保存する。
■さといもを美味しく調理するコツ
・赤い斑点(寒さで生じる)は舌触りが悪いので、調理前に取り除いた方がよい。
■「いも煮」について
山形県や宮城県の「芋煮会」をご存じでしょうか?
「いも煮」は、山形の秋を代表する味覚。
さといもがメインの材料、牛肉、ごぼう、長ネギなどを大鍋で煮込みます。
9月から10月にかけて、山形市の馬見ヶ崎河原では、
仲間同士で鍋を囲む光景が見られます。
9月には「日本一の芋煮会」が開催されています。
■参考文献・サイト
『日本食品標準成分表2020年度版(八訂)』文部科学省
『その調理、9割の栄養捨ててます!』世界文化社
・JAグループ
・カゴメVEGEDAY
・食品成分データベース 文部科学省
担当:青柳